DIARY02
彷徨
日記
失意泰然、得意淡然、素意端然
 地を這うように 2019.02.07 アニメページのGIFを、全てMP4に差し替えました。
以前からMP4への変更を画策していたのですが……
ポップアップ系でMP4を上手に表示する方法が分からなくて長らく放置していました。
昨年の暮れにふと思い立って彼是と調べ直したら良い仕様を見つけて、ようやっと実装することが出来ました。
何気に数年越しの実現。

GIFの使い勝手の良さは個人的には好きなのですが
容量の大きさの割に画質が悪い、というのがずっと気がかりでした。
……、同じ容量でも、GIFとMP4とで画質が4倍ぐらい違ったりするんです、MP4の優秀さ。

僕は4K画質でアニメーション作りをしているので、変な所でディテール重視の節もあり
画質を苦手とするGIFとは相性があまり良くなかったのです。
そんな訳で、差し替えたショートアニメーション群、ほぼほぼ満足できる画質に出来たので
興味ありましたら是非にフルスクリーンでチラ見して頂けると嬉しいです。
地味な拘りの地道な変遷です。


拘っている内実を事細かに書き連ねるのが、年老い何だか小っ恥ずかしくなり
気付けばすっかり避けているのですが……、折角なので少しだけ。

僕のアニメーションの画作りに関する拘りは大別すると2点あり
一つは「描き味の活きる線」、一つは「生ける空間」です。

描き味の活きる線――、
これは「バケツの中のかか」制作後に、着色としてバケツツールを使うようになってからのずっとの戦いです。
「バケツの中のかか」は、無知で阿呆だった為に、作画一枚ずつ筆ツールで着色するという狂気染みた制作でした。
しかし災い転じて、フルデジタル制作でありながら、何ともアナログ的なニュアンスが顕著に現れていたように思います。
されどやはり災い、それが僕の中の“標準”となってしまった為に
以来「バケツツールを使う」事によるデジタル過ぎる出力が、とかく気になって仕方なかったのです。
かといってアニメーションを作っていくうえで筆ツールの地道な着色もあまりに非現実的で
畢竟、双方を解決する技術とアイディアとを模索する試行錯誤の戦いが始まってしまったのです。
2010年から今もなお終わらぬ戦い。
しかしここに来てようやく、思うところに少し近づける事が出来ました。
まだまだ調整は果て無さそうですが、それでも着実にじり寄っているように思います。

生ける空間――、
僕の映像作り……、というより妄想の根幹に近いのですが、僕は空間に生きていてほしいのです。
それこそ、キャラクター以上に。
その生きている空間作りの為には、何が必要なのか――、正直、未だよく分かりません。
ただ、確実そうな要素の一つは「空気」だと思っています。
そしてそれを最も確実に表現できるのは「風」だと思い至ってから、果てしない“風”の模索です。
ただ、モソモソと独りで作っているが為に、全ての風を作画していくのは至極真っ当に無理難題でした。
……生涯で「一つ二つの完璧なアニメーションを作る」のが目標だったら、出来るやもですが。閑話休題。
そんな訳で、個人で完結可能な風を自在に表現できる術、というよく分からない暗中模索に突入しました。
幾度となく「風なんて誰も気にしていないんじゃ?」と思いつつも、その度
凄まじい“風”を表現した空間に出くわして、「やっぱ要る」を繰り返しながら
何やかんやこっちも数年、五里霧中を彷徨ってきました。
凄まじい先人らの“風”や“空間”にはまだまだ到底及ばずですがそれでも
まるで死んでいた僕の空間も、最近は少しは呼吸をしてくれるようになったように思います。

実は。
僕がショートアニメーションを作るのは大概に、その2点の改善案を思い付いた時の試作だったりします。
なので順に追ってみていくと、とっても地味な変遷を確認できる……かもしれません。

……お気付きでしょうけれど、僕が矢鱈に手古摺ってるの、我流を拗らせているだけなんです。
ちゃんと巨人の背中に乗っかっていれば、もっと色々賢く乗り越えられたんじゃないかと、青い芝生を思うのです。
そんな守破離の守も未だ怪しいばかりの身ですが
ボロボロに破り破られながら、果てない霧中を相も変わらずに彷徨っていこうと思います。
 謹賀新年 2019.01.08 新年、あけましておめでとうございます。
昨年は大した事も出来ずでしたが、今でも尚お目通しくださる方々には本当に頭上がりません、ありがとうございます。
裏方なりに出来ることで、何かしら一片の恩返しでも出来るよう今年も努めてまいります。

今年は……、今年こそは、色んな事をはっきりと割り切って取り組んで行こうと思います。
「あれもこれも」と欲張って手を出して、ボロボロと手から零れ落ちていくのに嘆くのも程々にしたい次第です。
20代に色々方針を打ち立てたいと考えていたのに、もう30歳になってしまったものですから
今年一年間を20代の最終延長戦として挑もうと画策しております。

2009年「絵を描く!」
2010年「続ける事」
2011年「邁進」
2012年「迅速と忍耐」
2013年「不屈自立」
2014年「大変を楽しむ」
2015年「貫徹」
2016年「突破口へ」
2017年「突破る」
2018年「生涵養」

――閑話
……ちょっと仰々しくなってきましたね。
しかし、頑張って生き永らえて生涯続けても精々60行ぐらいにしかならないのかと思うと
それはそれで高が知れてもいるように感じてしまうものです。
――休題

今年は20代の延長戦、という事で
2016年頃より喚き出した「新しい事」をちゃんと形にしたい、それだけでいこうと思います。
回りくどい事も、欲張って幅を出す事もなく、簡潔単刀直入に
「“雨雲の少年”を仕上げる」
を2019年の抱負に掲げる事にしました。

“雨雲の少年”、2016年頃から作り始めた少し風変わりな作品です。
実はもう、お話も音楽もキャラクターも仕組みも、大概に出来ているのです。
じゃあ何を手古摺っているかって、絵が未だに10%ぐらいしか出来ていない……、ただそれだけなんです。
つまりは僕次第なのです。

ただ、今年は一つだけ、関れただけで幸せなお仕事のお誘いもあって
それだけは採算度外視で、阿呆らしく取り組もうと思っています。
他は“雨雲の少年”に注ぎ込む――
プライベートをどれだけ切り崩してでも、これだけは努めたい、そう切実に思います。


簡単ですが、2019年最初の日記でした。
こんな日記でも長らく続けていたお陰か、気付けば文を書く事が絵を描く事に次いで楽しくなりました。
下手の横好き結構、これから先も、絵だけでなくて文も書き続けていられればなぁと思います。

それでは、相も変らぬ辺塞に足を運んでくれる奇特な方々に一つでも多くの慶びが訪れますよう
微力ながらご多幸とご健康とを祈念して、新年の挨拶に代えさせていただきます。
 彷徨日記20182017.01.03-12.31  彷徨日記20172017.01.21-12.29  彷徨日記20162016.02.02-10.28  彷徨日記20152015.01.05-10.16  彷徨日記20142014.08.08-12.31  旧・彷徨日記2012.12.28-2014.08.08